告訴・告発は、捜査機関に具体的な刑事事件を申告し処罰を求める行為である。また、刑事事件を前提とした損害賠償請求もある種の告発だと言えるだろう。経営者が不正行為を見逃していたのでは、モラルハザードが社内に蔓延し経営危機を招来する。それは社会全体についても同じこと。そこに「悪」があるのであれば、決して傍観は許されない。
法治国家なら、社員を告発して何が悪い
モラルハザードの温床になる社員の横領や不正も、これまでは「会社の恥になるから」と内々の処分でなあなあに済まされてきました。しかし、果たして本当にそれでよいのでしょうか?
「傍観者は正」という態度はおかしい
「不正を知っていたとしても、自分が関与していなければ罪はない」という風潮は改めるべきです。自分がらみの刑事的な違法行為も積極的に告発しましょう。