岩崎芳太郎の「反・中央集権」思想

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11月の鹿児島市長選挙、現職対立候補を応援します!

三選を目指す現職市長に対抗して新市長とならんとする民間人の後援会長をお引き受けすることにしました。鹿児島市の現状は、「大阪市並みか以下」。ただ救いは「今だったら間に合う」という希望がある点です。

経済人としては非常識かもしれませんが

 地方主権=反中央集権の考えのもとにこのサイトを始めて約1年半、負け組の地方企業経営者として多忙すぎる私(自分で言うのも変ですが・・・)が(いろいろ迷った末に)鹿児島商工会議所副会頭の職をお引き受けさせて頂いて約1年11ヶ月。
経済人としては非常識かもしれませんが このサイトをちょうどお休みしたのが、副会頭職についた頃からです。ある意味、負け組企業の経営と「地方主権」主義者としての活動と、地元経済人の活動と3つの仕事(職責?)を果たす事は不可能と思って、このサイトを休止状態にしたわけです。お分かりの様に「反中央集権」を先月から再開しました。内心、どれくらいの頻度でサイトを更新できるか、おぼつかない思いで始めた私です。

 にもかかわらず、実は私の悪い性格が出てしまい、もう一つ、つまり4つ目のしかもとても重たい活動に手を染めてしまいました。それは鹿児島市の市長選挙がこの11月(予定)にあるのですが、三選を目指す現職市長に対抗して新市長とならんとする民間人の後援会長をお引き受けすることにしました。
 一応、型だけは保守系で(なぜこういう表現になるのかは後述します)、しかも現職の市長の対抗馬の後援会長になるなど、経済界に身を置く人間の行動としては非常識であります。さすがの私もだいぶ迷ったことは事実です。

28年間続く市職員OB市長が招く「悪政」

 簡単に、事情について言及すれば、60万人都市鹿児島市は、この地の持つ悪い意味での保守性のためか、貧しいが故に未だに公からの富の分配構造に依存している市民が多いせいか、過去7期28年間の永きにわたり、市役所幹部職員OBが市長(前職と現職の2人)を務めてきたのです。
28年間続く市職員OB市長が招く「悪政」 当然御推察の通り、「柵」(しがらみ)にとらわれ問題を先送りし、何もしない「馴れあい」市政です。私はその内情は大阪市以下かも知れないと考えているくらい、旧態依然とした密室談合型の政治、組織保存論理優先型の行政即ち、市役所とその利害関係者による悪政と言っても過言ではありません。
 しかも、市議会も市長とその行政組織のお目付役とは程遠いものとなっています。リンカーン大統領的に言えば、「官僚の官僚による、職員と自治労と利害関係者のための市政」とも言えます。実際、最大の支持母体は役人と自治労であり、だから「一応、型だけは保守系」と書いたわけです。

 例えば、ラスパイレス指数は101.7で当然95.5の鹿児島県職員よりも高いのです。
 41の中核市のうち、高い方から7番目です。もともと、ラスパイレス指数自体を疑問視する意見がある中、貧しい鹿児島市の一般市民の所得水準を考えた時に、鹿児島市の職員の給与水準がいかに高いか充分に想像できると存じます。
 総務省から是正を義務付けられている「わたり」も残っています。当然、政治家としての現職市長も、行政機関としての市役所も、市民に対する情報公開も説明責任も、その義務を可能な限り果たそうという姿勢はありません。
 従って、多くの市民が、今の市政は「無難に」執行されていると思っていて、実は財政の健全性が著しく侵されていることや、最適な型の行政サービスが提供されないほとんどのケースにおいて、その原因が市役所という組織の内部事情に起因していることなど一般市民は分かっていないのです。そのような悪政の事例は枚挙にいとまがありません。

前回得票率20.6%、市民は現職を信任したのか?

 今回私が後援会長になった民間人W氏の市長選挙出馬の決意がなければ、現職市長は、無投票もしくはそれに近い形(対立候補が共産党の候補だけ)で三選されていたと思います。
 後援会長として、あいさつ回りにW氏を同行して、鹿児島の政治・経済界のトップの方々を訪問しました。お会いしていただいた方々の半数以上から100%のW氏の敗北の予見と、なぜ私が体制に逆らって負け戦を行うかの質問がなされました。
 再選時の選挙で現職市長が得た信任票は98,470票(有権者数47万弱)で、得票率は20.58%でした。投票率は25.47%です。
前回得票率20.6%、市民は現職を信任したのか? この数字の解釈ですが、わたくし的には、鹿児島市民は4年前も現職市長を信任したとは言えないと考えています。若者を中心に政治への関心が低くなり、選挙で投票に行かない人が増えていますが、この25.47%という投票率はそれだけでなく、対立候補の共産推薦の人には投票できないけど、だからと言って現職の候補にも一票入れたくないという人が20数パーセントはいたと考えるべきです。
 なぜなら、60万人の地方都市である鹿児島市の首長選挙であれば、どんなに低くても40%以上はあっていいはずです。仮に45%としても、45%−25%=20%となります。即ち、真の保守系候補が出ていれば投票率も50%近くまでは行き、結果として現職市長が再選ならなかった可能性は高いのです。

 いずれにしても、今回も共産党推薦候補との二人だけの選択肢での選挙では、益々、鹿児島市民が、自分達の生活に一番関係の深い市政に関心が無くなるのではないかとの危機感により、W氏を応援することとしました。
 いろいろと現在の鹿児島市政のひどさを書きたいのですが、このサイトのために本格的に文章を書き出すと、まる1日費やしても書ききれないボリュームがありますので、それは次回以降、徐々に書いていきたいと思います。
 一言で言うと、「大阪市並みか以下」とだけ言っておきます。ただ救いは「今だったら間に合う」という希望がある点です。
 下記の現職市長の市政のダメさを鹿児島市民に知ってもらうために、私が始めた「絆メール」作戦で市民向けに発信しているメールの内容を掲載しますので、興味のある方は読んでみて下さい。なぜ私が無謀な行動に出たかお分かり頂けると思います。

 以上、とりあえずサイト再開後の第二回目の更新を行っておきます。無精をしてすみません。日本航空問題での関連情報等の掲載を期待していた方には、今回は期待に添えなかった事をお詫び致します。次回はなるべく早い機会にサイト更新を行いたいと思います。

『絆メール』とは?

8年間の市政の検証/市立病院移転問題

これは近くある市長選を前提とした 現職市長に対するネガティブキャンペーンです。

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